デーウとGM、最終結論へ

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買収先を巡って長い間もめていた大宇(デーウ)自動車だが、最終的にGMが買い取ることで決着がつきそうだ。GMの代表が今週にも大宇の債権者と協議、買収に向けての最終段階に入る。詳細については明らかにされていないが、GMでは買収へのオファーを行ったことを認めている。

気になる買収金額だが、ある新聞の発表では7億7500万ドル。大宇が抱えている債務を考えればこれでも高い金額だ、という意見もある。しかしGMと大宇買収で争ったフォードが一時70億ドルという金額を一時的に提示したことを考えれば、フォード、ダイムラー・クライスラーというライバルが撤退したことでGMは安い買い物に成功した、という見方もある。

GMにとって必要なのは大宇の自動車生産能力ではなく、アジアマーケットへの足掛かりにすぎない。パートナーのフィアットにとっては同じような種類の車を作る大宇の買収は決して魅力的な話ではなかった、という分析もある。GMに買収されれば大宇ブランドの車は存続できなくなるのでは、という危機感から、大宇の労働組合メンバーがアメリカに陳情に出かけるという一幕もあり、大宇の今後はますます渾沌としている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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