デーウとGM、最終結論へ

自動車 ビジネス 企業動向

買収先を巡って長い間もめていた大宇(デーウ)自動車だが、最終的にGMが買い取ることで決着がつきそうだ。GMの代表が今週にも大宇の債権者と協議、買収に向けての最終段階に入る。詳細については明らかにされていないが、GMでは買収へのオファーを行ったことを認めている。

気になる買収金額だが、ある新聞の発表では7億7500万ドル。大宇が抱えている債務を考えればこれでも高い金額だ、という意見もある。しかしGMと大宇買収で争ったフォードが一時70億ドルという金額を一時的に提示したことを考えれば、フォード、ダイムラー・クライスラーというライバルが撤退したことでGMは安い買い物に成功した、という見方もある。

GMにとって必要なのは大宇の自動車生産能力ではなく、アジアマーケットへの足掛かりにすぎない。パートナーのフィアットにとっては同じような種類の車を作る大宇の買収は決して魅力的な話ではなかった、という分析もある。GMに買収されれば大宇ブランドの車は存続できなくなるのでは、という危機感から、大宇の労働組合メンバーがアメリカに陳情に出かけるという一幕もあり、大宇の今後はますます渾沌としている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. スバル『REX』、初の1.0Lターボエンジン搭載…新登場の4WDモデルは218万7900円から
  4. 日産ブースはマンガ文化に着想、主役は『エルグランド』新型…ジャパンモビリティショー2025
  5. レクサス『IS』改良新型、新フェイスの実車を初公開…米国仕様は「F SPORT」のみ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る