【新聞ウォッチ】無謀な日産、新型『スカイライン』でトヨタ燃料電池車に対抗

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年6月19日付

●中国がセーフガードに対日報復関税、自動車、携帯電話、空調機の3品目(読売・1面、関連記事・9面)

●日産社長、「ルノーへの出資を否定」(読売・8面)

●トヨタ、2003年にも世界初の燃料電池車市販へ,自動車各社、ボーナス狙い新車続々、日産は「新型スカイライン」(朝日・10面)

●“改革日産”の象徴に、銀座ギャラリーを全面改装オープン(産経・6面)

●米クライスラー、設備投資を5年間で40%削減へ(産経・7面)

●トヨタ社員自殺は「労災」、名古屋地裁判決(毎日・30面)

●トヨタ、日産など部品メーカーに車両組み立てを移管する「モジュール生産」開始(日経・3面)

●日産社長表明、ハイブリッド車の量産は「収益性が前提」(日経・11面) 
ひとくちコメント

自動車各社はボーナス商戦を控えて、新車などの発表会が目白押し。きのうはトヨタ自動車が東京・日比谷のホテルで、3時間に及ぶ「環境フォーラム」を開催し、張富士夫社長が「2003年をめどに燃料電池車を商品化する」と表明。一方、日産自動車は、東京・渋谷のホテルで、3年ぶりに全面改良した新型『スカイライン』を発表、さらに、夕方からは、銀座4丁目にある新装オープンの「日産ギャラリー」をお披露目した。

きょうの各紙は、久しぶりに「トヨタVS日産」という活気ある紙面構成となった。だが、バブル期を彷彿させるような高級感溢れる「スカイライン」を “新生日産”のシンボルとしてアピールする日産に対し、トヨタは地球環境にやさしい「燃料電池車」を世界に先駆けて商品化するなど、時代の要請にフィットした「競争と強調」の戦略を打ち出している。

しかも、トヨタは2005年までにハイブリッド車を年間30万台以上目指すという。無謀とも思えるこの同日発表の記事で、読者はどんな印象を受けただろうか。ちなみに、新型スカイラインの月販目標はわずか2000台、控えめな台数ではあるが、これが“新生日産”のシンボルというのはさびしい。

《福田俊之》

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