【熊野学の技術詳説】『フィット』---2バルブ2プラグで出力向上
自動車 ニューモデル
新型車

ただし、インサイトの4バルブに対して、フィットのエンジンはオフセットした2バルブであり、それには2プラグが最適であった。そこで、2プラグ位相差点火を採用し、全域で急速燃焼を実現して出力とトルクを向上した。
2プラグ位相差点火は、エンジンの運転状態に応じて2本のプラグ間で点火時期をずらす。それは、ノッキングを防止しつつ最適の燃焼を実現するためだ。フィットの2プラグ位相差点火では、エンジンの運転領域を回転数と負荷で3つの領域に分け、それぞれの領域で2本のプラグの点火時期を別々に制御する。
《》