ファイアストン、リコール対象製品を製造した工場閉鎖

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ファイアストン、リコール対象製品を製造した工場閉鎖
ファイアストン、リコール対象製品を製造した工場閉鎖 全 1 枚 拡大写真

ファイアストンは27日、昨年夏に発覚した650万本規模のタイヤリコールのうち、問題となった製品の大半を製造していたイリノイ州・ディケーター工場を今年末までに閉鎖する方針を明らかにするとともに、工場閉鎖を全米鉄鋼労組に申し入れた。

ディケーター工場では、昨年夏のリコール発覚以来、何かと問題になっているタイヤ『ウィルダネスAT』を製造している。リコール対象となったタイヤの中でも、この工場である一時期に製造されたものは「劣悪」と評価されており、リコール発覚直後から生産削減のためのレイオフ(一時帰休)が続けられてきた。

ファイアストンの親会社であるブリヂストンは、業績悪化などを理由にディケーター工場の閉鎖を検討してきたが、今年末までに閉鎖し、閉鎖費用とリコール費用などを今年度(2001年12月期)に678億円の特別損失として計上することを決めた。販売不振などのため、ファイアストンが持つ9工場の稼働率は70%程度だが、ディケーターを閉鎖することで他の工場に生産分を振り分けることになるため、稼働率は100%近くまで向上するという。

678億円の特別損失の内訳は、工場再編の費用が250億円、リコール問題の訴訟費用と製品の自主回収費用が428億円となっている。

《石田真一》

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