【F1分裂騒動…Part 6】広告媒体とTV……解決へ?

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【F1分裂騒動…Part 6】広告媒体とTV……解決へ?
【F1分裂騒動…Part 6】広告媒体とTV……解決へ? 全 3 枚 拡大写真

EU委員会が納得できる案としてバーニーが考え出したのが、F1ビジネスの透明性を確立するSLECの株式上場だった。そしてFIAとSLECの間に契約を結ぶことで、SLECはF1権利を独占することができる。またFIAがSLECの株式を保有しないことで、両者は別団体になる。

【画像全3枚】

こうしてEU委員会によるF1介入を避けたFIAだったが、2001年、SLECの株式をドイツのペイパービュー(有料)放送局であるEMTV代表のキルヒが購入したことで、自動車メーカーとFIAの間に新たな問題が勃発した。それが、今年のF1分裂騒動だ。

フィアット、フォード、ルノー、ダイムラークライスラー、そしてBMWの5社が集合したヨーロッパ自動車メーカー連合(以下 ACEA)は、「F1がペイパービュー(有料)放送のみになると、F1を世界的広告媒体として考えているメーカーを含めたスポンサーの権利が失われる。ACEAの最終目標はモータースポーツの利益促進であり、世界中で可能なかぎりの人々が無料放送でF1を見ることで生まれる収益が、F1に巨額の投資をする人々に還元されなくてはならない」とコメントし、コンコルド協定が切れる2007年末にあわせて、2008年より独自の世界選手権を立ち上げると発表したのだ。

その間にFIAとSLECは100年間のF1権利契約を総額3億1360万ドル(約376億円)で締結。これでF1の権利はSLEC株の過半数を保有するキルヒが独占することになった。当然メーカーはこの動きに反発。

こうしたメーカーの動きに対しバーニーは「メーカーの最終目標は自社のクルマが売れることだ。決してF1を運営、繁栄させることではない。彼らはF1に関与する(SLECの株を私から買い取る)チャンスはあった。しかし、その好機を逃してしまい、その判断が間違いであったことに気づいたのだろう。彼らが心配しているのは自分たちの知らない人間の支配下に置かれることだ。まあ、最終的にはこの問題はお互いが話しあうことで解決することができると思っているよ」とコメントしている。

そして6月末現在、SLECとACEAは同じテーブルにつき、F1地上無料放送の継続とSLEC株式の保有比率について話し合いをおこなったという。もちろん、まだ予断は許さないが問題は解決方向に向かっていると見るべきか? だが、再び勃発したF1分裂騒動で判明したのは、バーニー・エクレストンという存在こそ、F1の象徴だったということだろう……。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱が新型EV『エクリプス スポーツバック』発表、日産『リーフ』のOEM…北米投入へ
  2. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
  3. 航続最大230kmの電動アシスト3輪自転車、椿本チエインが初公開へ…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026
  4. 日産 フェアレディZ 改良新型は表情変化、ハンドリング性能も向上…今夏米国発売へ
  5. 背伸びではなく、賢い選択へ。はじめてのマセラティに「グレカーレ グランルッソ」という答えPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ホンダ「2026ビジネスアップデート」…次世代HV15車種投入、2029年度営業利益1兆4000億円
  2. NEC、3D点群データを90%軽量化する世界初のAI変換技術を開発…2027年度実用化へ
  3. 英Parkopedia、新APIでEVの「充電不安」解消へ…公共充電器の最大43%が実質利用不可という業界課題に対応
  4. 【世界主要自動車xEV市場 リスキリング講座】中国編
  5. メンテナンスパック「SUBARU Care Passport」、13項目選べる付帯サービス…7万8144円から
ランキングをもっと見る