気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年8月21日付
●昨年度法人所得、トヨタ2年連続首位(産経・6面)
●国土交通省、車不法投棄防止へ登録制度改正、抹消時の証明義務化(朝日・3面)
●フォード・ジャパン、「エスケープ」黄色い車体の100台限定車発売(読売・11面)
●トヨタ、官庁向けハイブリッド「クラウン」発売(東京・8面)
●ホンダ、ミニバン「オデッセイ」を2003年初から中国で生産(日経・1面)
●椿本チェーン、フォード、ジャガーに自動車エンジン用チェーンを供給(日経・13面)
●軽自動車普及率「100世帯当たり41.7台」25年連続増加(日経・13面)
●国土交通省、高濃度アルコール燃料の自動車事故防止へ調査委員会設置(日経・34面)
ひとくちコメント
ホンダが『アコード』を生産する広東省広州市の合弁工場で、2003年初めから主力ミニバンの『オデッセイ』も量産することが明らかになった。きょうの日経が一面準トップで報じている。
約40億円を投じて生産能力の増強をはかることにしており、オデッセイのほかにも『シビック』や『フィット』などの個人ユーザー向け車種の投入も検討しているという。中国の乗用車市場は昨年、前年実績を約6%上回る60万5000台に達している。10億を超える人口の比率から比べればまだまだ低水準だが、企業や公官庁向けのほか、将来的には個人向け需要の拡大も見込まれている。
ただ、日中関係はセーフカード(緊急輸入制限措置)の問題など摩擦も多いため、トヨタなどの日本企業は慎重な姿勢で対応していた。だが、そのトヨタも御曹子の豊田章男取締役を中国担当に抜擢し、本腰を入れる構えをみせている。今回、その矢先のホンダの増産で、トヨタがどう刺激されるのか楽しみである。