稲垣吾郎、駐車禁止・傷害事件に今井亮一がコメント……「駐禁商法に目を向けて」

自動車 社会 行政

人気タレントの稲垣吾郎が自分のクルマの駐車違反取締に抵抗、警官に怪我を負わせた。この事件について、小学館『ビッグコミック・スピリッツ』連載中の『駐禁ウォーズ!!』の原作も執筆する交通ジャーナリスト、今井亮一氏は次のようにコメントする。

  ………………

稲垣吾郎さんを逮捕した女性警察官たちは、違法駐車のレッカー移動をやっていたのだという。

駐禁レッカーは、まず、少しの間くらい路上駐車しても常識的に許されるような道路を一律に1分でも駐車禁止とし、常識的な善良なドライバーをも違反者としたうえで、そのごく一部をレッカー移動して違反キップを切り、そこから生じるカネをすべて警察の縄張りへ流し込む、という構造になっている。

道路交通法第51条第6項では、レッカー移動は交通の安全と円滑のため「必要な限度において」しかできないのだが、安全・円滑など眼中にない。まさに“駐禁商法”というほかない。逆らう者にはかなり強引に対応することがある。

今回の件は、そういう駐禁商法がたまたま人気タレントと接触し大騒ぎに発展した、ということではないのか。

報道を見ていると、そもそもの駐車違反はどういうものだったのか、取り締まる必要はあったのか、女性警察官の「5日間のケガ」は本当だったのか、そのあたりの検証がまったくないようだ。駐禁商法に目を向けず、事実の検証を抜きに、ただ稲垣さんに頭を下げさせて終わるのだとしたら、じつに愚かなことだと思う。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る