気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年9月13日付
●米中枢同時テロ、自動車メーカーなど日本企業のビジネス活動に影響(朝日・10面)
●「甲州街道2001・新宿サミット」高度道路交通システムを考える (朝日・25面)
●トヨタ製ディーゼルエンジン、BMWへ供給大筋合意(読売・10面)
●8月の中古車販売、前年実績に比べ0.6%増加 (読売・10面)
●東証9610円、682円安、終値でも1万円割れ (東京・1面)
●環境省、来年度低公害車、1862台導入計画(毎日・7面)
●米州地域の収益依存度の高い企業、1位ホンダ、2位トヨタ、3位日産(日経・9面)
●フランクフルト自動車ショー、テロの影響で開会式中止へ(日経・11面)
●ヤマハ発動機、中国企業の偽造コピー問題で勝訴(日経・11面)
ひとくちコメント
世界貿易センタービルなどを自爆攻撃した米国の中枢同時テロが、米国に生産・販売拠点のある自動車メーカーなど日本企業に大きな打撃を与えている。
きょうの日経などによると、トヨタはケンタッキー工場など3工場の操業を11日午後から深夜まで停止。マツダもフォードとの合弁工場の生産を停止した。ホンダ、日産、三菱も今後の生産は「部品の納入状況を見て判断する」ほか、飛行機による国内外の出張をキャンセル、禁止した会社も多い。
また、日産は8月末に米国で発売した中型セダン『アルティマ』のテレビコマーシャルを自粛、三菱もマンハッタンを舞台とする新車のCM映像を中止することを決めた。
そんな緊迫感が強まる中、FBIは捜査員数千人を動員、容疑者の割り出しに懸命だ。地元のボストン・ヘラルド紙によると、ローガン空港近くの駐車場からアラビア語の航空操作マニュアルが残されていたレンタカーを押収、問題の車を借りていたアラブ系5人を容疑者と断定したと報じている。産経などは、「レンタカー」とだけ書いているが、ちなみに、その車名は三菱の『ミラージュ』であることをテレビなどは伝えている。
ハイジャック犯がどんな車を借りようと勝手だが、その話題になると、発見されたミラージュの映像がひんぱんに流れるのは三菱側としてもイメージはよくないだろう。