ニューヨークでは消防が総力を上げてワールドトレードセンターの消火及び救出活動にあたったが、ビルの倒壊などによって300人もの消防士が行方不明になる、という二次災害を招いてしまった。
こうした災害時の救出活動の決め手と呼ばれるスクワッド、特殊災害対策車両が出動したのだが、そのハイテクが仇となってしまったようだ。スクワッドにはほとんどの有毒ガス、高熱などに対処できる機材が揃えられている。そのためワールドトレードセンターの近くで救出活動を行っていた斑が多く、ビル崩壊の巻き添えとなってしまった。
12日は夜を徹しての救出活動となり、コンピュータセンターを備えた消防車両が前線オフィスとして活躍したが、がれきと煙、停電に阻まれ思ったように救出活動は進んでいない。
なお、12日の夕方までにコマンダークラスの消防士3人の殉職が確認されている。