【新聞ウォッチ】「東京モーターショー中止!?」奥田発言のてん末

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】「東京モーターショー中止!?」奥田発言のてん末
【新聞ウォッチ】「東京モーターショー中止!?」奥田発言のてん末 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年9月21日付

●東京モーターショー予定通りに開催、自工振が決定(朝日・13面)

●湾岸戦争でも活躍、赤外線の目「ナイトビジョン」トヨタ車搭載へ(朝日・13面)

●自工会、セルフ式スタンドで相次ぐ発火事故に給油口キャップ改良など防止対策検討(読売・11面)

●園部・三菱自動車社長、テロ、再建計画に水、赤字解消も微妙に(東京・7面)

●奥田自工会会長表明「東京モーターショー中止も」(毎日・9面)

●トヨタ、国内販売目標下方法修正へ(日経・1面)

●韓国・大宇自動車、GM買収で合意、スズキ、富士重と提携へ(日経・11面)

●日産、ルノーから商用車調達、欧州事業の黒字化狙う(日経・13面)

ひとくちコメント

千葉の幕張メッセで来月下旬から開催予定の東京モーターショーについて「米同時多発テロ事件の影響で場合によっては中止することも含めて検討する」と、日本自動車工業会の奥田碩会長がきのう午前の定例記者会見で発言。

朝日や日経などがその日の夕刊で「中止も検討」と報じたことから、主催する自動車工業振興会の事務局など関係者を大混乱させた。だが、その日の午後の理事会で「予定通り開催する」ことを決定。きょうの朝刊でもその旨を報道しているが、きのうの夕刊に掲載しなかった毎日だけが、朝刊で「中止もあり得る」と伝えている。

自工会事務局が事前に用意した想定問答には「自工振のことだから、言明は避ける」とあったらしいが、奥田会長の発言は、先のフランクフルトショーでも、テロに巻き込まれるのを恐れてビッグスリーの会場は閑古鳥が鳴いているなどの状況判断から飛び出した本音だろう。

確かに、今回のテロ事件は米国の報復行動の問題もあって、はっきり読み切れないことも事実。けさの毎日の報道にしても“誤報”と言えるのかどうかもわからない。奥田発言がわずか数時間でひっくり返るような事態を招いた理由には、来春には自工会と自工振が統合されるにもかかわらず、依然として双方に温度差があることも否めない。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  5. ホットハッチの名車『205 GTi』の再来、『E-208 GTi』にSNS興奮!「ヤバいホイール」などデザインにも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る