神奈川県公安委員会は19日、ナンバプレートカバーの装着禁止や、二輪車の乗車中に金属バットや鉄パイプを振り回す行為を禁止するなどを規定した神奈川県道路交通法施行細則を可決、10月1日から施行することを明らかにした。
ナンバープレートカバーの禁止条例については、静岡県と東京都が県・都条例として可決しているが、神奈川県のみ導入決定が遅れていた。今回の条例可決により、今年末までには東名自動車道で結ばれる東京〜愛知の区間で装着が禁止され、いずれの場所でも5万円以下の罰金となる。
また、神奈川県は全国でも指折りの暴走族が多い地域だが、金属バットなどを使った傷害事件が後を絶たず、捜査車両に対しての威嚇に使われることが多いことから、二輪車乗車中に金属バットや鉄パイプを振り回したりする行為そのものを罰則化し、摘発の対象とする条例も合わせて可決している。
これまでは道路交通法の共同危険行為で取り締まるしか方法がなく、被害にあったドライバーなどを特定する作業が必要だったが、今回可決された法案では「金属バットを持っている=罰則対象」となるため、これまでよりも摘発が簡単に行えるようになった。