「息子は酒を飲んでない!」という遺族の熱心な主張、警察を動かす

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滋賀県警今津署が交通事故の捜査で、死亡した運転者の血中アルコール濃度を調べた際、体内から採取したのではなく搬送用ベッドに残っていた血液を採取したため、医療用アルコールと混じり、一時は酒気帯び運転だと誤認されていたことが明らかになった。28日付けの毎日新聞が詳細を報じている。

この事故は1999年9月21日の午後5時20分頃に発生した。滋賀県安曇川町の交差点で25歳男性会社員の運転する軽トラックと、32歳女性会社員の乗用車が衝突。軽トラックはそのまま近くの川に転落し、運転していた会社員は救助が遅れて水死した。

警察は検死の際、ベッドの上にたまっていた血液を採取し、血中アルコール濃度を検査したが、その結果、酒気帯びレベルのアルコールが検出され、酒気帯び運転だったと判断。道路交通法での違反容疑で送検されることとなった。

しかし、男性の遺族は「アルコールを飲めない人間である」と主張。本人の携帯電話の発信記録や関係者の証言から、少なくとも事故発生の約30分前まで、本人が飲酒していなかったことを証明。これを受けて警察も裏づけ捜査を行い、男性の飲酒運転疑惑を撤回している。

男性の遺族は「まったく飲まないとわかっているから信じられたが、もしお酒を飲む人だったら警察の見解が変わらなかったかもしれない」と話しているという。

《石田真一》

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