「村山工場跡地の土壌汚染はひどくなかった」と宣言する日産の皮算用

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日産自動車は、土壌汚染が問題となっている村山工場跡地の環境調査報告書をまとめた。調査は、工場跡地1238カ所、2837地点の土壌を採取し、揮発性有機塩素化合物、金属類・ダイオキシンなど、20物質の濃度や有無を調べた。その結果、局地的な部分で環境基準を上回る汚染が検出されたが、敷地外への流出は無いとしている。地下水は敷地内の3カ所で環境基準地を上回っているが、敷地境界線では基準以下で外部に影響していないとしている。

日産は、過去プラスチック・部品くずなどの廃棄物を工場敷地内に埋め立てていたため、廃棄物を堀削・除去し、外部の処分場で処理する計画を表明。また、今後は調査結果をもとに「日産環境行動計画」の浄化計画に基づいて汚染土壌の浄化処理・除去など、恒久的な対策を行うとしている。生産停止エリアで、来年7月〜10月中旬から開始、残留エリアは生産停止後1年を目途に浄化するとしている。

日産としては宗教法人真如苑への土地売却交渉が最終段階に入っているだけに、土壌汚染が外部に広がっていないことをアピールするとともに、積極的な浄化作業で、早急に土壌汚染問題を解決したいようだ。さてこの内容で、地元住民は納得、真如苑に土地を売却できるのか?

《レスポンス編集部》

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