90年代は最速の代名詞だった『ZZ-R1100』。2000年の『ZX-12R』登場で最速の座は譲ったものの、迫力有るデザイン、快適性/スポーツ性のバランスの良さ等でZZ-R1100を選ぶライダーは少なくなかった。繋がり丸目4灯の非常に個性的な面構え(実はリアも丸目4灯)で今回登場した1200は、ヨーロッパで一般的な150〜200km/hでの高速走行の快適性を重視した設計。1100よりもツーリングユースを意識した設定となっている。
フロントカウルはライダープロテクション重視の大型タイプ。最高速よりも巡航速度を重視した新設計6速クロスミッションを採用。ZRX1200のエンジンをベースにするとはいえ、全面的に見直された水冷並列4気筒DOHC4バルブ1164ccユニットはハイパワー、高トルクに加えて静粛性もUP。新設計アルミツインチューブフレーム、強化されたブレーキ、目の字断面・六角構造スイングアーム等、足回りも充実しているので、ゆとりの高速走行はもちろん、スポーツ走行でも実力を発揮しそうだ。