【新聞ウォッチ】日産・ゴーン社長「後継は日本人の確率高い」発言の意図は……

モータースポーツ/エンタメ 出版物

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年10月23日付

●米GM・ワゴナーCEOに聞く「組織簡素化思い切って日本と協力、さらに重視」(朝日・8面)

●トヨタ、欧州向け拠点強化、トルコの合弁工場の株式買い増し(朝日・8面)

●スズキ・GM共同開発車「クルーズ」1日に発進(東京・8面)

●トヨタF1参戦で初のテスト走行「年内に新マシン」発表(東京・18面)

●トヨタカップ、来月27日国立競技場で開催、バイエルン対ボカ戦(東京・18面)

●GM、ソニーと提携へ、車載情報端末でトヨタ含め3社連合も(読売・8面)

●政府・与党、第2東名、名神に凍結案、10兆円整備費、地方道へ(産経・1面)

●日銀支店長会議、テロの影響響く「自動車販売も減速」(産経・9面)

●「黒字大国」曲がり角、上期43%減、自動車など生産の移転止まらず(日経・5面)

●東洋ゴム、豊田合成が相互に事業を譲渡、交換(日経・13面)

●日産・ゴーン社長、「次期社長、高い確率で日本人」(日経・13面)

ひとくちコメント

日産自動車のカルロス・ゴーン社長が「わたしの後継者は日本人の確率が高い」と述べ、後任の日産社長に再び日本人の社員を充てる考えを明らかにした。きょうの産経を除く各紙が報じている。

一般紙は「東京都内で開かれたシンポジウムで表明」としているが、日経によると、子会社の日経ビジネスが主催した「2001年東京国際自動車会議」で講演したと詳しく報じている。この日、ゴーン社長は「グローバル経営と日本的経営の接点」をテーマに熱弁を振るい、この中で交代の時期については触れなかったそうだが、「経営再建が完了するまで去ることはないが、次世代の経営者の準備は必要。日産には多くの才能をもった人がいる」と話したという。

先日、ポスト・「リバイバルプラン」として、2005年までの新たな経営計画「プラン180」を公表し、新プランが完了するまで留任する考えを表明した。ゴーン社長の「完了」とは、完全回復を指すのだろうが、集中治療室からやっと一般病棟に移ったばかりの日産は長期にわたるリハビリも必要だ。完治をケジメとするなら10年以上ゴーン政権が続く可能性もある。若手社員へのリップサービスならわかるが、後継人事は少し時期尚早では……。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る