GM、フォード、ダイムラー・クライスラーの3社は、アメリカで生産、販売されている、いわゆるOEMではない不法パーツに対して共同戦線を張る、と発表した。ビッグ3によるとこれらの不法パーツは安全性が保証されておらず、ビッグ3に年間120億ドルもの損害を与えている、という。
ビッグ3がもっとも問題視しているのは、主に中国で作られる不法パーツ。この不法パーツのおかげで、ビッグ3と供給メーカーなどは21万件(機会)もの仕事を奪われている試算になる。
こうした不法パーツは非常に洗練されたものになってきており、中にはブレーキパッドのような直接自動車の安全にかかわるものも含まれている。しかしアメリカ政府の安全基準テストをクリアしていないこうしたパーツによる死亡事故は増え続けている、とビッグ3では警鐘を鳴らしている。
不法パーツはアメリカ国内よりはむしろ海外で流通しており、GMのスポークスマンは「中東で販売されているパーツの5分の3はこうした不法パーツ」ともコメント。しかし価格の安いこうした不法パーツを世界中で取り締まるのはかなり困難なようだ。