2001年CART「FedExチャンピオンシップ」シリーズの第20戦は、オーストラリア東海岸のサーファーズ・パラダイスに仮設された1周4.472kmのストリートコースを舞台に65周で争われた。
昨年のレースはスタート直後のアクシデントで予選上位3人が消えるなど波乱に満ちたレースだったが、今年のレースはイエローコーションがわずか2回という動きの少ないレース展開になった。
優勝したのは3番手からスタートしたC. ダマータで、開幕戦以来今季2勝目。昨年の第9戦クリーブランド以来となる自身2度目のポールポジションを獲得したR. モレノは、スタートで2番手のG. ドフェランにかわされると、20周目にトップの座を奪い返したが、最後はギアボックスのトラブルでリタイアした。
注目はタイトルに王手をかけたドフェランとK. ブラックのバトル。ドフェランはつねにトップ5圏内を走る安定した走りを披露し、4位でフィニッシュした。予選13番手と出遅れたブラックは果敢な追い上げを見せたが及ばず5位。この結果、ドフェランは獲得ポイントを191ポイントに伸ばし、ブラックに28ポイント差をつけた。
最終戦でポールポジション、優勝、最多ラップリードを達成しても獲得できるのは22ポイント。ブラックに逆転の可能性はなくなり、ドフェランの2年連続チャンピオンが確定した。ホンダにとっては6年連続6回目のドライバーズタイトル獲得になる。
18番手からスタートした中野信治は12位でフィニッシュ。20番手スタートの高木虎之介は、16位でレースを終えた。