【CART新規格エンジン騒動】3社苦渋の選択は、リーダーシップの不在が原因か

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【CART新規格エンジン騒動】3社苦渋の選択は、リーダーシップの不在が原因か
【CART新規格エンジン騒動】3社苦渋の選択は、リーダーシップの不在が原因か 全 1 枚 拡大写真

トヨタが3.5リットル自然吸気エンジンしか作らないと発表したから、CARTがトヨタ側に流れたという見方は正しくない。トヨタも苦渋の選択を迫られたのだ。「CARTの将来のエンジンに関する計画は1年以上も協議が続けられてきたが、何の決定もない。我々のビジネス計画を考えるうえで、これ以上待てないタイミングに至ったので、このような決断を下した」とトヨタ上級副社長のJ. デイビス・リングワースは語る。しびれを切らした末の決断だった。

「もし、CARTがIRLと同じスペックを採用すれば、トヨタは参戦継続を検討する」と述べているが、レブリミッターの装着を義務づけるIRLに対し、CARTはあくまでハイテク、ハイパフォーマンスにこだわるため、回転数の上限を求めない可能性もあり、そうなれば開発コストは上昇する。トヨタとしても最終決断を下せない状況だ。

CARTの場当たり的で優柔不断な姿勢が引き起こしたエンジン騒動。IRLとエンジン規定を共通にすれば、IRLにエンジンを供給するメーカーからの参入が期待でき、現行3社と合わせてCARTはより一層の発展を見せるとでも考えたのだろうか。騒動を沈静化しようと焦るあまり、一度発表した決定を覆すことも、強力なリーダーシップを発揮する人物のいないCARTなら充分にありえる。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  2. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  3. 【シトロエン C4ハイブリッド 新型試乗】ハイドロ系ダンパーでも「薄味」なシトロエン…中村孝仁
  4. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
  5. スズキ『クロスビー』改良新型、内外装を刷新…215万7100円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る