大成の破綻と安田・日産の赤字決算が「損害保険ジャパン」を揺さぶる

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安田火災と日産火災は27日、2002年4月の合併予定を7月まで先送りさせることを明らかにした。先日、破綻を表明した大成火災の負債総額確定作業と、日産火災の赤字決算の影響による合併比率の見直し実施などが主な理由。

3社は来年4月に合併して経営統合し、新たに「損害保険ジャパン」として営業を始める予定だった。ところがアメリカで同時多発テロが発生。ビルに衝突した飛行機を運用する航空会社が締結した保険契約について、大成火災が再保険契約を結んでいたことから多額の支払い義務が生じ、同社の経営は破綻。再保険契約が複雑なことから現段階でも負債総額がはっきりとせず、合併へ向けての作業も宙に浮いた形となってしまった。

また、日産火災も2002年3月期決算で赤字計上が確実となり、合併交渉の中心となってきた安田火災も47年ぶり赤字を計上するなど、昨年11月の合併交渉締結時とは周囲の情勢が大きく変化してきた。

このため、来年4月に予定していた合併は一時棚上げし、7月の合併を目指して作業を進めていくことにしたもの。社名の変更は現時点では予定しておらず、合併自体が帳消しになる可能性も無いとしている。

《石田真一》

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