警視庁は13日、対立する暴走族のメンバーと勘違いし、全く無関係の男性らに対して金属バットで殴りつけるなどの暴行を行ったとして、荒川区を拠点とする暴走族のメンバー9人を傷害などの疑いで逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、このメンバーは今年7月、対立していた北区内を拠点とする暴走族グループの集合場所となっているJR赤羽駅周辺を訪れ、たまたまその場所にいた埼玉県蓮田市在住の21歳男性ら6人に対して、「お前、XXのメンバーだろ?」などと言いがかりをつけ、金属バットや鉄パイプなどで殴りつけた。襲撃を受けた男性らは骨折などで全治3カ月の重傷を負っている。
男性からの告訴などで警察が調べていた結果、名前を出された暴走族と激しく対立していた荒川区内を拠点とする暴走族の存在が浮上。内偵捜査を続けてきた。
警視庁では「最近の暴走族は凶悪化の一途をたどっており、敵と思い込んだら一般人の襲撃も見境なく行う。今回の摘発をきっかけにこのような暴走族の壊滅を目指したい」としている。