【使えないETC】年末年始の大渋滞、専用レーンがなくなる?!

自動車 テクノロジー ITS

そしてなにより、ETCといえば気になるのが、「年末年始の大渋滞に、その実力をいかんなく発揮してくれるのか!」に尽きることだろう。なにしろこの年末年始は、ETC全国展開後初の「大渋滞」となるのだから。ETCの実力が試される最初の機会といっていい。

しかし「特に年末年始だからといって特別の対応をする予定はありません。ただ、われわれのETC運用基準として、プラザ(料金所付近の、路幅が「ヘビの頭」のようにふくらんだ部分)より本線部分に行列といいますかボトルネック渋滞が延びた場合には、『ETC専用レーン』を、『ETC/一般併用レーン』に切り替えることを定めています」(日本道路公団)

ということだから、大渋滞の最中にはETC専用レーンは料金所からなくなってしまうってこと。……な、わけだから、やっとこのとで渋滞をやり過ごし料金所にたどりついたところで、行列だらけのプラザなかに、まるでモーゼの十戒のようにガラ空きのETC専用レーンが現れるってことはナイわけだ。

「これじゃせっかくETCをつけた意味ないじゃん」って声も聞こえてきそうだけど、「結局、大渋滞時にETC専用レーンにしてしまいますと、それだけ渋滞が延びてしまうことになり、ETCユーザーの方にとってもメリットがありませんから」(日本道路公団)という。確かに一理ありだが、正直いって「公団は商売ベタだなあ」というのも、言い過ぎではないだろう。大渋滞のなか、ETC装着車だけスイスイっと料金所を抜けていく光景を見せつけるのが最高のETC宣伝になるというのに(非装着車ユーザーから多少の非難があるにしても、だ!)。

てなわけで、せっかくの大渋滞でも意味のナイETC。結論としては、いまはまだ、ETCは見送りというのが賢明な選択というところか。それにETC装着車の利用率が上昇すれば、非ETC車だってETC効果(料金所ボトルネック渋滞の緩和)の恩恵は享受できるのだから。

《小谷洋之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る