【マツダ『RX-8』開発物語】ここまでできあがっている---マーテンス常務

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【マツダ『RX-8』開発物語】ここまでできあがっている---マーテンス常務
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東京モーターショーのマツダ・ブースに飾られていた『RX-8』。2001年1月のデトロイト・ショーに出品されたのは赤いボディのRX-8だったが、今回はイエローボディ。開発の指揮を執っている第3プラットフォーム・プログラム開発推進室の片渕昇主査は「内外装とも市販にかぎりなく近いデザイン」だと語っている。RX-8の量産承認は01年7月に下りている。市販は15カ月後の予定、つまり2003年4月だ。

マツダの商品開発を統括するフィリップ・R. マーテンス常務に「もう少し早くRX-8を市販できないのか」と尋ねてみた。答えはこうだった。「すでに開発は佳境に入っているが、これからが大事だ。スポーツカーとしての性能を煮詰める時間が必要だ」

これまでマツダは、ボディ構造&レイアウトとサスペンションの煮詰めをじっくり行ってきた。走行テストには、現在あるRE(ロータリーエンジン)を使い、新しいプラットフォームを完成させた。しかし、新RE・レネシスの市販バージョンは完成したばかりであり、新RE搭載のRX-8最終プロトタイプは来年早々に完成する予定。それを使って走り込み、セッティングを煮詰めるのである。

片渕主査は「『RX-7』はピュアなスポーツカー。それに対してRX-8は、4人が乗れるスペースを備えている。たしかに、ヨー慣性モーメントはRX-7よりいくぶん大きく、RX-7よりは緊張感を少し和らげたキャラクターだ。しかし、RX-8もスポーツカーであり、このパッケージングのなかで走りのパフォーマンスを最大限に追求している」と語っている。シャシーの性能は、すでにかなりのところまで磨き上げられた。あとは、本番エンジンを搭載しての最終的な煮詰めだ。

外観デザインについてマーテンス常務に聞いてみた。「最初の段階では20以上のアイデアがあったが、最後に残ったこのデザインこそ、マツダの歴代スポーツカーのエッセンスと新しさとがバランスした、いいデザインだと思う」

佐藤洋一チーフデザイナーとデトロイトで話をしたときには「目が難しかった」と語っていた。目とはヘッドライトのことである。外観の第一印象はヘッドライトで決まる。さて、みなさんはどう思われるか?

《レスポンス編集部》

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