【新聞ウォッチ】損益54億ドル赤字、フォードはビッグだ!

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年1月18日付

●米フォード、赤字54億ドル、リストラ費かさむ(朝日・2面)

●連載企画「高速道路は必要か」(下)トラック業界「脱高速」(朝日・4面)

●BMW「納車早めます」ネット経由で「受注生産」へ(朝日・12面)

●茨城県石岡市の競売入札事件の尾崎容疑者「交通研究ネタに接触」、大手自動車メーカーなどと研究会設立(朝日・39面)

●車リサイクル「新車価格に費用上乗せ」経産省など法案概要まとめ(東京・3面)

●トヨタなど3社、廃車回収で提携、欧州の規制に対応(東京・3面)

●ニュー警察手帳登場、67年ぶり変更「FBI型」(毎日・1面)

●埼玉県警幸手署の交通課長、速度違反もみ消し?(毎日・31面)

●日産、社債800億円、ペイオフ控え需要増見込む「個人向けで最大」(日経・1面)

●自賠責保険料、乗用車0.1%上げ、小型貨物などは下げ(日経・5面)

●オートバックス、寒さに備えて愛車に温もり、解氷剤など充実(日経・31面)

ひとくちコメント

世界2位の自動車メーカー、フォード・モーターが発表した2001年の通期決算によると、純損益が54億5000万ドル(約7200億円)の最終赤字となった。年間の純損益で赤字に転落したのは、92年以来9年ぶりという。きょうの各紙が報じている。先週フォードは、経営立て直しのため3万5000人の削減、北米5工場閉鎖、4車種廃止などリストラ策を発表。これに伴い、41億ドルの特別損益を計上したことが大きく響いている。

GMもゼロ金利導入の影響で10-12月の最終利益が58%の減益となるなど、景気後退と日本車の攻勢でビックスリーは一様に業績が悪化している。とはいえ、GMは最終赤字を回避、ダイムラー・クライスラーのクライスラー部門も営業赤字が予想されるものの、最終赤字幅はフォードほどではない。

新任のフォード会長も「ライバル企業を甘く見ていた」と語っていたように、昨年解任されたナッサー前CEOの無策ぶりが決算数字上でも改めて浮き彫りとなったといえる。そのフォード傘下で寒風が吹き荒れているマツダは、米国市場が回復したのに加え、円安の恩恵を受け今期黒字が見込めるというのも皮肉である。

《福田俊之》

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