ホンダ『モビリオ』やトヨタ『ヴォクシー/ノア』などと同じように、『アルト・ラパン』も昨年10月の東京モーターショーでコンセプトカーとして公開され、商品化されたモデルの1つである。しかし他のショーモデルがほとんどそのままの姿で市販に移されたのとは異なり、コンセプトカー『ラパン』は、今回発表されたアルト・ラパンとはかなり異なるテイストに仕立てられていた。
スズキのデザイン第2グループ長、片岡祐司さんは「市販車のカタチをぼかしたかったんです」と語る。「あの時点では、なるべく本当の姿を、他のメーカーさんにも知られたくなかった。でもラパンを知って欲しかったんです」という。
東京ショーに出品されたラパン・コンセプトが、1999年の東京モーターショーにフォードが出品したマーク・ニューソン・デザインの『021C』に似ているという意見があったことについては「承知している」とのこと。生活雑貨などを向いたコンセプトが同じだったからではないか、ということだ。