奈良県警は22日、偽造ハイウェイカードを使っていたとして、奈良県内の運送会社社長3人を不正電磁的記録カード所持などの容疑で逮捕していたことを明らかにした。合わせてこの偽造カードを運送会社に販売していた暴力団関係者も逮捕、取調べを行っている。
今回摘発された運送会社は複数で、いずれも同一の暴力団関係者からカードの供給を受けていたとされる。社長らは1枚3万円程度で購入した5万円券の偽造ハイカをドライバーに配って使わせていたという。カードは非常に精巧なもので、真贋の見分けができにくい仕上がりだったという。
ただし、今回逮捕された暴力団員も元売りではなく、偽造団につながる人物から購入したと供述しているようだ。仕入れ価格は1枚1万円で、末端に流通していく度に値段が上がっていくことを考えると、この組員の以前にさらに多くの人物が介在している可能性が高い。
警察では「カードの仕上がりから考えるに、まだまだ多くの購入者がいるだろう」としており、運送会社側から新たな逮捕者が出るだろうという考えも示した。また、供給する側については「かなり大掛かりな組織であることは間違いない」としている。
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