違法駐車は死を招く---埼玉県警、衝撃の調査結果

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埼玉県警は25日、県内で昨年発生した交通事故死亡者のうち、11人の事故原因が駐車禁止違反よるものだったことを明らかにした。駐車車両と気づかずに追突事故を起こしたり、駐車車両を避けようとして車道にはみ出して他のクルマにはねられるケースが目立つという。

発生した事故は11件で、いずれも単独死亡事故となっている。11件中10件までが駐車・駐停車禁止区域で発生しており、うち7件は大型貨物車が原因の事故。ドライバーが仮眠などのために停車させていたところに、後ろから走ってきたクルマやバイクが衝突するというもの。さらにこのうち5件が複数台の駐車車両があった場所で起きている。

先に止まった1台があるから、その後ろに止めてもいいだろうというようなドライバーの身勝手な判断で駐車台数が増え、その結果として死角が増すというケースだ。また、路肩でなく、中央分離帯側にクルマを止めて仮眠していたため、そこにクルマが突っ込んだというケースも1件あり、こうなってくるとトラックドライバーのモラル自体を疑いたくなる。

事故の要因となったクルマ(トラック)は計13台だが、このうち業務上過失致死で送検されたドライバーはなんと4人だけ。道路交通法違反の略式命令で罰金刑となったのが4人、残る5人は検察の判断で不起訴や起訴猶予となっている。

自分の身勝手で人を殺しても何の罪にならず、罰金すら払う必要がない。事故の件数より、その後の処分についてのデータの方がより衝撃的でもある。

《石田真一》

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