【新聞ウォッチ】オペルも独自の専売店、ヤナセ絶体絶命のピンチ

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【新聞ウォッチ】オペルも独自の専売店、ヤナセ絶体絶命のピンチ
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年2月6日付

●オペル販売、GM自ら専売店、グリッグ新会長が表明(朝日・11面)

●2002雇用春闘、トヨタ要求7500円決定、過去最低水準(毎日・8面)

●平沼経済産業相発言で自動車株など売り強まる(毎日・10面)

●平均株価9500円割れ、バブル後最安値、18年ぶり低水準(読売・1面)

●ホンダ、最終利益822億円、第3四半期で過去最高、円安で北米好調(産経・7面)

●トヨタ、ピックアップトラックをタイで全量生産、日野委託から転換(日経・1面)

●現代、中国で乗用車生産、10月から「北京汽車」と合弁(日経・9面)

●日産が多機能車載端末、価格5万円以下で来月から新型車に(日経・13面)

ひとくちコメント

米GMの日本法人、「日本GM」が、傘下の独オペルを扱う専売店を日本で独自に展開する方針を固めた。きょうの朝日が、この1日に会長兼最高経営責任者に就任したレイモンド・グリッグ氏のインタビューを掲載している。

オペル車はこれまで輸入車販売最大手のヤナセが独占的に扱ってきたが、ヤナセは昨年10月、販売低迷を理由に扱い店舗を177店から133店に削減している。GMはこれを補う形で独自の販売店を増やすという。また、グリッグ会長は、日経にも「パートナーの販売台数を含めれば、GMグループはすでにトヨタに次いで日本で2番目に大きい」と強調し「低落傾向に歯止めをかけ、再び成長軌道に乗せる」と語っている。

そこで気になるのはパートナーのヤナセである。GMが専売店を強化するればするほど、ヤナセとの関係は冷めていくからだ。一方、ヤナセのメインバンクである第一勧銀も距離をおくようになったという。稲山社長時代の海外リゾート投資の失敗なども取り沙汰されており、新たな不良債権にもなりかねない融資には極めて慎重にならざるを得ないからだ。第一勧銀との関係について、梁瀬次郎会長は「これまでと変化はない」としているが……。

《福田俊之》

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