資源エネルギー庁が先月末に発表した2000年度のエネルギー需給実績(速報値)で、運輸部門の二酸化炭素排出量(炭素換算)がわずかながら約20年ぶりに減少に転じたことが明らかになった。
運輸部門の排出量は自動車の増加で1981年の第2次石油ショック以降、一貫して増えてきた。しかし、2000年度は6947万トンと、前年度を2%下回った。景気低迷による輸送量の減少が原因かと思われたが、貨物輸送量(トンキロ換算)は逆に3.2%増えており、ハッキリとした理由は謎のまま。
国土交通省は「乗用車の燃費改善や物流効率化が効いたのでは」と見る半面、「正直言って驚き」と、首を傾げている。