車載情報システム「テレマティックス」のコストは先行投資?

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デトロイトで開かれた業界の会議で、「ウィングキャスト」(フォードのカーマルチメディア事業)のCEOハレル・コデッシュ氏が「テレマティック・システムにはコストがかかるが、投資と考えて辛抱強く元を取るべきである」と発言。テレマティックスがすぐにアメリカで普及する可能性が低いことを自ら認めたような内容だ。

GMの「オンスター」などの、いわゆるカーマルチメディアを総称するテレマティックスは、装備するのに200−500ドル(約2万5000−6万5000円)程度かかる。カーナビが普及している日本とは違い、アメリカの消費者は本当に便利、と考えるまではその程度の費用を支払うことにも消極的なのである。

しかしコデッシュ氏が言わんとすることは、「自動車メーカーはすぐにテレマティックスから利益を得ることはできないが、数年後には30%程度の車にテレマチックスが搭載される可能性があり、今は投資期間と考えるべき」という点。果たしてテレマチックの未来はどうなるのか。結論は数年を待たないと出ないようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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