車載情報システム「テレマティックス」のコストは先行投資?

自動車 テクノロジー ITS

デトロイトで開かれた業界の会議で、「ウィングキャスト」(フォードのカーマルチメディア事業)のCEOハレル・コデッシュ氏が「テレマティック・システムにはコストがかかるが、投資と考えて辛抱強く元を取るべきである」と発言。テレマティックスがすぐにアメリカで普及する可能性が低いことを自ら認めたような内容だ。

GMの「オンスター」などの、いわゆるカーマルチメディアを総称するテレマティックスは、装備するのに200−500ドル(約2万5000−6万5000円)程度かかる。カーナビが普及している日本とは違い、アメリカの消費者は本当に便利、と考えるまではその程度の費用を支払うことにも消極的なのである。

しかしコデッシュ氏が言わんとすることは、「自動車メーカーはすぐにテレマティックスから利益を得ることはできないが、数年後には30%程度の車にテレマチックスが搭載される可能性があり、今は投資期間と考えるべき」という点。果たしてテレマチックの未来はどうなるのか。結論は数年を待たないと出ないようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. フォークリフトや特殊車両向けドリンクホルダー、サンワサプライが発売
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 『フォードGT』生産終了へ、最後のモデルは67台限定のサーキット専用車
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る