スバルの欧州部門のスバルヨーロッパは、電動SUV『ソルテラ』改良新型が2025年のユーロNCAP(欧州新車アセスメントプログラム)において、最高評価となる5つ星を獲得したと発表した。
ソルテラ改良新型は成人乗員保護、子供乗員保護、歩行者など交通弱者保護、安全支援システムの全4項目で、必要最低基準を上回るスコアを記録した。
成人乗員保護では、後面衝突、乗員間相互作用、側面移動バリア試験で最高点を獲得。全ての重要な身体部位で良好な保護性能を示した。前面オフセット衝突試験では乗員室が安定した状態を保ち、ダミー人形の測定値から運転席と助手席の両方で膝と大腿部が適切に保護されることが確認された。
また、様々な体格や着座位置の乗員に対しても同等レベルの保護性能を提供することが実証された。前席シートとヘッドレストの試験では、追突時の鞭打ち症に対する良好な保護性能を示し、後席の設計も後部座席乗員に対して高い保護レベルを示している。
子供乗員保護では、チャイルドシート取り付け確認と側面衝突で最高点を獲得。6歳児と10歳児を想定した前面衝突試験でもほぼ最高点に近いスコアを記録した。前面オフセット試験では6歳児ダミーに対する保護が良好と評価され、改良新型ソルテラの子供乗員に対する優れた衝突試験性能に貢献した。側面バリア衝突では、両方の子供ダミーの全ての重要な身体部位が適切に保護された。
改良新型ソルテラには後席リマインダーシステムが装備されており、運転前に後部ドアが開けられていた場合、ドライバーに後席の確認を促す。これにより子供や乳児が車内に置き去りにされることを防ぐ。ソルテラ用に設計された全てのタイプのチャイルドシートが正しく取り付けられ、適切に収まることが確認された。
安全支援システムでは、レーンサポートとシートベルトリマインダーで最高点を獲得し、車両対車両の自動ブレーキ評価でもほぼ最高点に近いスコアを記録した。自動ブレーキシステムは他車両への反応試験で良好な性能を示し、衝突回避に積極的に貢献した。レーンサポートシステム(レーントレーシングアシスト、車線逸脱警報)は、車両が車線から逸脱しそうな場合に穏やかに軌道を修正し、より重大な状況でも介入する。




