【新聞ウォッチ】「昔の名前で出てきます」日産リストラ社員を再雇用

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【新聞ウォッチ】「昔の名前で出てきます」日産リストラ社員を再雇用
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年2月14日付

●元日産社員カンバック、4月から退職者再雇用(東京・8面)

●2002春闘、ホンダ賃上げ要求額がトヨタを上回る(東京・8面)

●自動車盗難を撃退へ、官民合同プロジェクトスタート(東京・11面)

●中国マイカーブーム、WTO加盟、関税引き下げ、安値競争(読売・6面)

●スズキ、助手席が回転する小型車「エリオ」追加設定し発売(毎日・11面)

●日本の羅針盤、豊田章男トヨタ自動車取締役、時間かけても「ベスト」模索を(東京・9面)

●「チェロキー」をリコール(産経・30面)

●フォード車調査、米当局が見送り(毎日・11面)

●雇用か賃金か、木下光男・トヨタ自動車常務に聞く「働く場と仕事確保が先決」(日経・13面)

●米自動車市場、手詰まりのビッグ3、失地回復、政治も利用(日経・13面)

●東京都と自工会、公害対策で意見交換、削減へ連携(日経・33面)

●カーナビ使い渋滞解消実験、都とホンダ・トヨタなど6社と組む(日経・33面)

ひとくちコメント

日産自動車が一度退社した社員を再雇用する方針を明らかにした。きょうの各紙が「辞めた社員を雇い直すのは珍しい」などと、1面などで大きく取り上げている。記事によると、技術開発者を中心に数十人規模で採用する計画で、ただし割増退職金をもらって自己都合で退職した社員は対象外という。

経営危機時代に約2万1000人もリストラしておきながら、わずか数十人レベルの再雇用では「雇用を守る」ことにはならないが、それでも各紙が見出しを凝らしながら報じているところが興味深い。朝日が「当方業績回復ニツキ、求ム優秀ナ元社員」とカタカナ混じりの求人欄のコピー文タッチなら、読売は「転職社員、帰っておいで」と、まるで演歌調。東京は「元日産社員カムバック」と、名画のラストシーンを思い浮かべるようなタイトルである。

それなら「逃げた社員に未練はないが……」というゴーン社長のコメントとともに、そのうち「昔の名前で出てきます」という出戻り社員の続報も掲載して欲しいものである。

《福田俊之》

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