中国への生産移転が加速---日本の自動車産業

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中国への生産移転が加速---日本の自動車産業
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製造業の中国移転が加速——。経済産業省の調査によると製造業が海外に生産拠点を設ける際に中国を選択するケースが増えている。自動車産業は現地需要むけに限られるケースが多いという。

自動車産業の中国進出はホンダが昨年から『アコード』の生産を開始したほか、今年秋にはトヨタが小型車の生産を開始する計画。日産も現地メーカーと合弁を検討している。いずれも中国国内での需要拡大をみすえた戦略であり、輸出拠点として中国を位置付けるという段階にはきていない。

しかし部品メーカーは、自動車メーカーの厳しいコスト要求に応えるため生産拠点として中国に進出する傾向を強めている。人件費が日本の20−30分の1ともいわれる中国にくらべると「単純なコスト競争では日本はかなわない」(大手自動車メーカー)。

自動車産業は部品産業で成り立っているといっても過言ではない。タイでは日本メーカーが部品産業を育成してきた結果、日本製にひけをとらないクルマができるようになっている。富士重がタイ製オペルの輸入販売を始めたほかホンダも小型車をタイで生産し輸入する計画を発表した。自動車メーカーがグローバルに生産拠点を設けていくなかで日本は生産拠点ではなく近隣のアジア諸国の“輸出先”となっていく可能性もある。

《編集部》

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