殉職警官の執念実る---大規模なバイク窃盗犯が逮捕

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警視庁と埼玉県警の合同捜査班は20日、新聞販売店の店頭などから配達用のバイク約1000台を盗んでいたとして、都内在住の暴力団関係者ら5人を窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。

首都圏では昨年から新聞配達用のバイクが何者かに盗まれるという事件が続発。1都8県で約1000台の被害が出ていた。新聞配達前に広告折込などの作業を従業員層総出で行っている時間帯、つまり従業員の目が届かないときをねらい、バイクが置いてある車庫から根こそぎ持っていくというのが特徴だった。

警視庁と埼玉県警の合同捜査班では、昨年から張り込みなどを強化してきたが、昨年12月には埼玉県白岡町の新聞販売店の敷地内で、新聞配達用のバイクをトラックに積み込もうとしている2人の男を警戒中の警察官が発見、追跡したが、たまたま走ってきた飲酒運転のトラックに捜査員1名がはねられ、殉職するという痛ましい事故も起きた。

この事故が起きた際にバイクを盗んでいた容疑者は後日逮捕されたが、警察ではこの男を厳しく追及した結果、全てのバイクを引き取っている元締め的存在の暴力団関係者が浮上。慎重な内偵捜査を進めた結果、容疑の裏づけが出来たとして逮捕したもの。

盗まれたバイクは外国人ブローカーを通してアジア圏に密輸出されており、暴力団関係者らは約1億5000万円の不正な収入を得ていたとされる。

《石田真一》

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