初動捜査ミス? 通報者は殺されずに済んだ---駐車場・拉致殺人事件

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兵庫県警は6日、別の男性に対する暴行容疑で逮捕した山口組系暴力団に属する37歳の男が、駐車方法を巡って口論になった大学院生を拉致・監禁し、その後に暴行を加えて殺害した疑いが濃くなったとして、容疑が固まった段階で再逮捕する方針を示した。

一連の事件が起きたのは4日未明で、神戸市西区の路上で男性2人と駐車を巡るトラブルになった男女が、携帯電話で暴力団関係者10数人を呼びつけたことが発端。男性2人は110番通報を行ったが、警察官が現場に到着したときには通報者の男性の姿は無く、その友人と名乗る男が暴力団員風の男5人に囲まれていた。

警察官が状況を聞くために任意出頭を求めたところ、この男たちは「自分たちは通りがかっただけ」として出頭を拒んだ。通報者の友人男性が「この男たちに友人が連れ去られた」と警察官に告げたが、確証が無いために警察署に引き上げたという。

4日午後になり、山口組系暴力団員を名乗る37歳の男が神戸西警察署に出頭して、未明に起きたトラブルに加担し、男性1人を暴行した事実を認めたため、捜査員はこの男を傷害容疑で逮捕した。

ところが翌5日、神戸西署に「逮捕された男を含む数人でもう1人を殺害して捨てた」という匿名の電話が入り、警察で指定された現場付近を捜索したが、この際には遺体などは発見されなかった。ところがそれから数時間後、電話で指定された場所のすぐ近くで「人がうつぶせになった倒れている」と、通行人からの110番通報があり、現場に急行したところ男性1人の遺体を発見。後の調べでこの男性が4日未明に起きた事件の通報者であることが判明した。

警察ではすでに逮捕している暴力団員の男の追及を行い、容疑が固まった段階で再逮捕するとしているが、最初の通報の段階で殺害された男性の友人が拉致の可能性を示唆しており、警察の初動捜査のミスが問われることになりそうだ。

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《石田真一》

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