【新聞ウォッチ】2002年春闘、トヨタの「ベア容認」は本当か

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【新聞ウォッチ】2002年春闘、トヨタの「ベア容認」は本当か
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年3月7日付

●トヨタ春闘、6000円台後半の攻防(読売・3面)

●米、自由貿易より内政、鉄鋼セーフガード発動、日本の輸出に打撃(読売・10、11面)

●社説・排ガス規制、競争力向上のテコに(東京・4面)

●2月の新車販売ランキング、カローラ、4か月ぶり首位奪還(毎日・10面)

●5月発足の新経済団体、奥田“新内閣”顔ぶれ決まる(産経・6面)

●トヨタの「カイゼン」伝授します、リクルートと人材育成事業開始(産経・7面)

●来年度予算案、衆院通過、ポイントは自動車重量税見直しなど(産経・9面)

●2月輸入車販売、6カ月連続減(日経・13面)

●トヨタ、排ガス抑制装置、欧州公道で試験(日経・13面)

ひとくちコメント

来週13日の集中回答日に向けて春闘の労使交渉が大詰めを迎えている。中でも春闘相場に大きな影響を与えるトヨタ自動車が「ベア容認の方針」(6日付朝日)という報道が流れたことで、きょうの各紙がトヨタを中心とする労使交渉の経過を報じている。

トヨタの賃上げ交渉は、組合側が「賃金制度維持分(定昇相当額)6500円プラス、ベア1000円」の7500円を要求していたのに対し、経営側は「ベアは論外」とベア有額に難色を示していた。だが、「組合員の士気を落とさないようにしたい」(日経)と、事実上「ベア容認」とも取れる経営側の発言も飛び出すなど、終盤のぎりぎりの交渉に入ったという。

日経と東京が「7000円台の攻防」という見出しなら、読売が「6000台後半」、毎日は「(定昇相当分)6500円認める意向」としている。「もともと賃金体系でベアを分けるという概念がない」(トヨタ・広報部)とも説明する。つまり、賃上げはともかく「ベア容認」はしていないという。いずれにせよ、ベア要求を見送った電機業界や「定昇も見直す」という三菱自動車などにとってはうらやましい攻防である。

《福田俊之》

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