交通課長同士の話し合いで違反を隠蔽---埼玉県警が2人を処分へ

自動車 社会 社会

埼玉県公安委員会は6日、昨年4月に幸手署の交通課長が杉戸署管内で速度超過容疑で摘発されたにも関わらず、杉戸署の交通課長が処分を行わずに放置したとして、この2人に懲戒処分を行うことを決めた。県警監察課が昨年秋から調査を行い、発覚したもの。

監察課の調査によると、幸手署の交通課長は昨年4月8日、23km/hの速度超過で杉戸署員に摘発された際、取締りを行った署員に警察手帳を見せて「職務で急いでいる。話は後でおたくの交通課長から聞く」と告げ、この署員に反則キップを作成しないように要請した。

署に戻ったこの警察官は上司である交通課長のこの一件を報告したが、その際にも「向こうには後でこちらから連絡する。キップは私が作成する」と言い、速度違反の記録用紙を預かったという。しかし、この違反は処理されないままとなった。

その後、この警察官は監察課に一部始終を報告。事態を重くみた監察課が調査に乗り出して違反事実が発覚。幸手署交通課長が摘発当時には公務でクルマを使ってないことを認め、規定の反則金を納付したという。杉戸署の交通課長は署員から預かった速度違反記録用紙について、当初は「紛失したようで見当たらない」と供述していたが、後の調査で発見されていた。

この件に関し、公安委員会は「県警に対しての県民の信頼を損ねる行為」として処分を決めた。具体的な処分内容は週明けに発表するという。

【iCOTY】始まる!! あなたがインターネットで投票するカーオブザイヤー:2002年2月22日からインターネットおよびiモードで消費者が投票するクルマの賞として「インターネット・カー・オブ・ザ・イヤー2001-2002」を開催している。あなたも自分でCOTY決定に参加できる! 2002年3月14日まで投票受付中。---

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 父親への贈り物に“16万針の刺繍”で飾ったロールスロイスを…世界に一台の『ファントム・ダンテル』公開
  4. 新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
  5. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る