【試乗+価格調査(スバル・レガシィB4 RS30)】良質な素材と正しい理論 --- (試乗編)

自動車 ニューモデル 新型車
【試乗+価格調査(スバル・レガシィB4 RS30)】良質な素材と正しい理論 --- (試乗編)
【試乗+価格調査(スバル・レガシィB4 RS30)】良質な素材と正しい理論 --- (試乗編) 全 5 枚 拡大写真

水平に向き合ったピストンがボクサーのように交互に動くさまをして、別名「ボクサー」と呼ばれる水平対向エンジン。この形式の利点は、ピストンが互いの振動を打ち消す完全バランスにある。左右対称で全長が短く、全高が低いゆえ低重心、車両中心に搭載でき物理的バランスにも優れる。

スバル『レガシィB4』は、水平対向4気筒を搭載し、ボクサーの利点を具体的に製品にしたクルマだ。今回そのレガシィに、水平対向6気筒エンジンが追加され、試乗するチャンスを得た。確認すべきは、いま主流であるV6エンジンを搭載するセダンとの違い。なにはともあれ実際に運転して確認できなければ、すべては机上の空論なのだ。

エンジンは抵抗感が少なく滑らかに回転し、上質な感覚を生み出していた。たとえ街中を走らせるだけでも心地いいものだが、全開にすると高回転まできれいに吹けあがる。一方、ハンドリングも洗練されていた。曲がりくねった峠道を走っても意に反する動きがなく、挙動を存分に堪能できる。これはエンジン(クルマの構成要素のなかでもっとも重い)の左右対称レイアウトがもたらす、物理的バランスの良さによるものだろう。

良質な素材を使い、理論的に正しいことを実践すれば、クルマの走りには凝縮された「味わい」が生まれる。たとえて言うならワインのように、クルマでも「味わい」が魅力となる。このレガシィB4は、その代表例と言えるだろう。

《河口まなぶ》

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る