飲酒も常習、過積載も常習---4人を殺したドライバーに懲役5年の求刑

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昨年12月、高松市内の県道で大型トラックが乗用車に追突するという事故を起こし、このクルマに乗っていた4人を死亡させたことで業務上過失致死罪に問われていた運転手の論告求刑公判が高松地裁で8日に開かれた。検察側は懲役5年の実刑判決を求めている。

この事故は昨年12月28日夜、高松市内の県道で、信号待ちをしていた乗用車に後方から走ってきた大型トラックが追突したというもの。乗用車は前に止まっていた別のトラックとの間に挟まれる形となり、乗っていた女性4人が脳挫傷などで死亡したというもの。

その後の調べで、当時このトラックの運転手がフェリー内で飲酒を続けて酒気帯び状態だったことや、トラックの積荷が規定量を上回る過積載状態だったことがわかった。またこの運転手が勤務する運送会社が、過積載状態で荷物を運ぶ際には、違反が発覚しやすい高速道路ではなく、フェリーを使うように指示していたことも明らかになり、会社ぐるみで不正を行っていたこともわかった。

8日に高松地裁で開かれた論告求刑公判で検察側は「フェリーの乗船中、ずっとビールを飲み続けるなど、安全への配慮を怠ったことは悪質極まりない。大阪旅行の楽しい思い出の最後が痛ましい事故だったというのは、遺族の感情を察するに余る」として、裁判官に対して懲役5年の実刑判決を求めた。

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《石田真一》

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