ローバーがジュネーブ・モーターショーに出展した『TCV』(ツアラー・コンセプトビークル)は、ローバーの将来のプロダクトデザイン思想を具現化したものだという。2004年以降に発売される新世代ローバーおよびMGのさきがけがTCVなのだ。
TCVは自由な発想でデザインされたものであり、また出品車はフルサイズ・エクステリアモデルの状態だが、5人乗りのインテリア・パッケージングはじめ量産可能性が考慮されている。
昨今の自動車市場では、MPVやミニバン・ベースのステーションワゴンなど、従来の2車種以上を融合させたクロスオーバー・タイプの新車種がいろいろ登場している。TCVも「豪華さ、スタイル、運転する楽しさ、実用性、多用途性能を融合した」とローバーでは説明する。
つまり上級セグメント向けの、ステーションワゴン(イギリスではツアラーと呼ばれることが多い)とクーペとのクロスオーバーである。また太いタイヤやグラウンドクリアランスは、オフロードでの仕様も配慮されたもの。
ただ開発本部長のロブ・オルダカーがいうように、「TCVはピーター・スティーブンス率いるローバー・デザイン部の方向性を示す」ものだ。オルダカーは、オールラウンド性能と高級感の両方をローバーというメーカーは提供できると考えている。
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