亡くなった息子の無念を晴らしたい---ひき逃げ死の男性遺族が懸賞金を

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昨年12月、兵庫県姫路市内のファミリーレストラン駐車場で、駐車中のクルマからバッグを盗んでいた男を発見した26歳の男性が、この窃盗グループの運転するクルマにはねられて死亡するという事件があったが、遺族が目撃情報に懸賞金を提供することを決めた。兵庫県警が行っている捜査に、男性の遺族が協力するという形で行われるもので、懸賞金の総額は200万円。

この事件は昨年12月14日未明、姫路市内のファミリーレストラン「フォルクス姫路店」の駐車場で、駐車場で立ち話をしていた男性が、交際中の女性のクルマから見知らぬ男がバッグを盗もうとしているところを発見。男に「何をしているんだ!」と制止したところ、この男は自分のクルマに乗り込んで逃走しようとしたため、この男性がクルマを制止したが、犯人グループの乗るクルマは速度を落とすことなく、そのまま男性をはねて闘争したというもの。男性は全身を強く打ち、収容先の病院で死亡している。

兵庫県警は殺人容疑で逃げた窃盗グループの行方を追っているが、事件から3カ月が経過した現在でも有力な手がかりは得られていない。このため、遺族は死亡した男性が結婚資金として貯蓄していた200万円を懸賞金に提供し、逮捕に結びつく有力な情報を寄せてくれた人に与えることを決めた。

同様の懸賞金はこれまでにいくつかの事件で行われているが、関西圏は他地域に比べ、逮捕に結びつく情報が集まりやすいことで知られている。最近のケースでは、昨年4月に大阪で起きた路上トラブルを巡る傷害致死事件で、これまで難航していた捜査が懸賞金の提供を決めた途端、一気に解決したということもある。

犯人の情報については兵庫県警・姫路警察署(0792-22-0110)で受け付けているが、最大の目撃者である被害者が死亡していることから、懸賞金の提供があったとしても早期解決に至るかどうかは不明なままだ。

《石田真一》

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