トヨタ自動車は18日、バイオ・緑化研究の成果として高温多湿の環境でも生育する新種のラベンダー『ドームブルー』を開発したと発表した。子会社を通じて同日から販売を開始した。
トヨタは環境保全事業の一環としてバイオ事業に取り組んでいる。これまでも自動車の排出ガスを効率的に浄化する植物の開発に成功するなどバイオ分野の研究開発を進めている。今回開発した新種のラベンダーは子会社トヨタルーフガーデンが販売し今年6万ポット、2005年には50万ポットの販売を計画している。トヨタは種苗登録申請しており今後もラベンダーの新品種をシリーズ化していく。
ラベンダーといえば北海道・富良野が有名。しかしトヨタが新種の開発に成功したことで、これからはどこでも見られるポピュラーな花になりそうだ。販売を担当する子会社は昨年12月に設立したばかり。主にエアコンによる排熱により都市部で気温が上昇する“ヒートアイランド現象”を抑制するためのビル屋上緑化事業を手がける。