大阪府警は20日、今年4月から全国に先駆け、カメラ機能付き携帯電話に対応した通報システムの運用を開始することを明らかにした。指名手配中の犯人の目撃情報や、不審なクルマのナンバープレートなどの情報を画像付きで集めることが狙い。
これは『画像110番』と呼ばれており、県警がインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のOCNと協力して行なうものだ。市民が「これはちょっと怪しい」と思った不審者のナンバープレートや、「指名手配中の犯人に似ているのだけれど…」といった情報を、これまでの音声通話による通報ではなく、テキスト+画像のファイルとして集める。
通報者はカメラ機能付き携帯電話などで撮影した画像を、簡単な説明文、住所、名前などと共に指定アドレスに送る。警察ではそれをチェックし、実際の捜査に結び付けていくとしている。受付アドレスは「gazo110@abeam.ocn.ne.jp」で、4月1日の午前9時にスタートする。
映像付きのメールで通報を受けつけるというものなので、常識的な範囲のファイルサイズであれば、デジタメカメラなどで撮影した画像でも構わないという。ただし、警察では「写真を撮ることに夢中になって、怪しい人に近づきすぎたりせず、あくまでも危険が無い範囲での通報をお願いします」とコメント。
そうえば、ちょっと前のカメラ機能付き携帯電話のCMに、「撮影した画像が一大スキャンダル事件の解明につながる」なんていうものがあったけど、カメラ付き携帯のヘビーユーザーである女子高生が指名手配犯を逮捕するきっかけになった…なんてことが現実のものとなる?