日本最速!? 可決から施行まで4日---広島の暴走族追放条例

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広島市議会は27日、全国で初めて懲罰規定を盛り込んだ「広島市暴走族追放条例」を可決し、4月1日から施行することを明らかにした。可決から施行までの期間、わずか4日という異例のものだが、罰則規定の適用は周知期間を加味し、5月1日からとなる。

今回制定・施行される条例は、公園や道路など広島市が管理権を持っている場所で、集団でたむろし、無許可で集会することを禁じるというもの。市長の退去命令に従わない場合、市条例違反として警察が検挙に乗り出すこととなる。適用される罰則は6カ月以下の懲役か、10万円以下の罰金で、この種のものとしては非常に厳しい。

罰則規定を含む暴走族の追放条例は全国で初めてのものだが、条例が制定するまでの間には様々な議論があった。条例で定めることとなる「市民に威圧感を与える特異な服を着て…」の部分を警察が拡大解釈した場合、暴走族以外の取り締まりもできるようになると一部の議員が反発。

22日には共産党市議団と、自民党・市政改革クラブの両会派が共同で「条例の規制対象が、一般市民に拡大する恐れがある」として、法案の名称を「暴走族根絶条例」に、集会禁止の条件の「何人も…」という文言を「暴走族は…」に限定するなどの修正案を共同提出している。

結果としてこれらは否決されることとなるが、可決された条例の中では「暴走族」というものを定義することになり、拡大解釈されにくい文言に変更している。

ちなみに、広島市が定義した暴走族のスタイルとは「特攻服など特異な服装をし、顔面の全部または一部を覆い隠した者」で、これらの集団が公園を不法に占拠していることが確認できた場合、市長名で警察に排除依頼がなされる。

《石田真一》

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