日産『スカイライン』2ドアクーペ、現地名インフィニティ『G35スポーツクーペ』のデザインの第一印象は「エレガント」だ。力強い、まるで金属の塊から削り出したようなフォルムなのだが、実に美しい。全体のプロポーションはスカイライン・セダンと似ているが、文句なくスポーツカーのたたずまいだ。
細部のデザイン処理には多くの「こだわり」が見られる。たとえば、トランクリッドはダンパーの付いたリンク式であり、ラウンドしたリアガラスをよけながら開く。こういう機構はコストがかかるが、「デザインを犠牲にしない」というポリシーが何よりも優先したからこそ、単純な棒ヒンジにはならなかったのだ。
そして、リアコンビネーションランプは、セダンと同じ「L字」型のモチーフのなかに、丸いランプユニットが!