大口投資家の動きが鈍く、依然盛り上がりに欠ける展開。後場に入り、デフレ対策発動に対する期待から平均株価は2日続伸した。円安の動きを受け、自動車株は全体的にしっかり。
日産自動車が一時前日比25円高の978円まで買われ、3月20日の年初来高値(973円)を更新した。円安、新型『マーチ』効果による業績の上方修正期待から買いが入り、出来高は市場第2位と高水準。その後は利益確定の売りに押され、結局は3円高の956円で取引を終えた。
「2010年グローバルビジョン」を発表したトヨタ自動車が、30円高の3710円と続伸。日野自動車、ダイハツを合わせたグループ全体で世界シェア15%を掲げたが、株価は分厚い持ち合い解消売りをこなせるかどうかが課題になる。富士重工業、マツダも続伸。
一方、三菱自動車工業は2円安と反落し、ダイハツ工業、日産ディーゼル工業もさえない。