「危険運転罪? 俺に無断でそんなの決めるな」と言われても…

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長野県警は1日、3月中に飲酒運転や酒気帯び運転を行い、検挙された人の中から無作為に100人を抽出して実施した聞き取り調査の結果を公表した。

この調査は昨年末に施行された危険運転致死・致傷罪や、今年6月に施行予定の改正道路交通法の認知度などを調べることを目的に、3月1日から31日までのの1カ月間、飲酒運転や酒気帯び運転の取締りを行った際、検挙者に対して警官が聞き取る形で行ったもの。検挙者全員ではなく、無作為に選んだ100人を対象とした。

「交通法規の厳罰化が進んでいるのを知っているか?」の問いに対しては、100人中71人が「はい(知っている)」と回答したものの、そのうちの53人は危険運転致死・致傷罪の施行を全く知らなかった。

また、6月に改正道路交通法が施行後、酒気帯び運転認定がこれまでよりも低いアルコール濃度で行われることを知っていたのは41人に留まり、残り59人はこれを知らずにいた。また、飲酒運転などの違反点数引き上げについても「知らない」と回答した人が59人いて、この3つを「全く知らない」と答えた人も50人近かった。

また、検挙者全体のうち、23人については「今回の検挙以前にも飲酒や酒気帯び運転で捕まったことがある」と回答。それらを含む50人が「最初から飲酒運転を行うつもりだった」と答え、酒を飲んでの運転に常習性や計画性があることも明らかになった。

聞き取り調査を行った際には「危険運転罪は厳しすぎる、警察は広報活動が足らない、勝手に決めるな」と、酔った勢いで質問する警察官に文句を言う人も少なくなかったらしい。今回の聞き取り調査も広報活動の一環ではあるが、飲酒運転の常習性がある者は酔いどれドライブで人生の破滅に至るまでわからないということか?

《石田真一》

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