暴走族追放条例は県民の手で作り上げろ---岡山県警が一般から意見募集

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岡山県警は1日、6月の県議会で上程し、今年秋以降の施行を目指す「岡山県暴走族の追放の促進に関する条例(仮称)」の概要を明らかにするとともに、県民から条例案についてのパブリックコメントを求めることを発表した。

県条例で定めることが予定されているのは、道路交通法でフォローしきれない部分となる。その多くが暴走族が暴走に至るまでの事前関連行為と呼ばれるもので、駐車場や公園に集結し、その中でバイクを乗り回したりすることが禁止事項となり、条例が適用されて検挙された場合には、5万円程度の罰金刑が言い渡されることとなる。これに併せていわゆる特攻服の着用や、顔面をマスク等で覆い隠すことも禁止される見込みだ。

岡山県でも暴走族は増加傾向にあるが、道交法だけでは対処が難しくなっていた。昨年8月には取締り中のパトカーと暴走族のバイクが衝突、暴走族メンバー2名が死傷するという事故が発生した。今年2月にはこの事故の当事者である警察官が業務上過失致死・致傷罪で書類送検されているが、この事故を境に県警の暴走族取り締まりが明らかに萎縮したという指摘も多かった。

今回の条例案は4月に制定された「県民提案制度」を初めて運用し、県民主導で暴走族追放に乗り出すための第一歩で、必要なパブリックコメントは県民から直接募集。実現可能な提案があった場合には、条例案に盛り込むことも視野に入れている。

パブリックコメントは岡山県警のWebサイトで募集しており、骨子などはトップページからリンクをたどることで誰でも閲覧できるようになっている。

《石田真一》

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