【新聞ウォッチ】ホンダ燃料電池車『FCX-V4』を公道テスト、最大の懸案は……

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】ホンダ燃料電池車『FCX-V4』を公道テスト、最大の懸案は……
【新聞ウォッチ】ホンダ燃料電池車『FCX-V4』を公道テスト、最大の懸案は…… 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年4月5日付

●ホンダ、新燃料電池車公開、「ゆったり座ってスムーズ走行」高いコスト課題(朝日・12面)

●奥田・日経連会長、記者会見で発言「予算前倒し執行を」(産経・8面)

●自販連まとめ、3月新型マーチ4位に、カローラは連続首位(毎日・8面)

●昨年度輸入車販売は1.6%減(毎日・8面)

●自動車リコール、300万台超、過去最悪(毎日・25面)

●東京都内の放置自転車・バイク、蒲田駅ワースト1位(読売・28面)

●トヨタ、20-30代向け住宅発売(東京・9面)

●日産、中国合弁に出資拡大、商用車強化、乗用車でも年内提携(日経・1面)

●トヨタ、タウンエースなどリコール(日経・42面)

ひとくちコメント

ホンダが開発した燃料電池車『FCX-V4』の走行テストを本社ビルのある東京・青山周辺の公道で報道陣向けに実施した。読売以外のきょうの各紙が写真付きで試乗ルポなどを掲載している。

「(試乗コースは)3kmと短かったが、電気モーター音が気になるほかは、加速なども問題なく、“普通の車”という印象で驚いた」(東京)、「酸素を燃料電池に送り込むためのコンプレッサーの音やモーターの音は小さく、振動がほとんどないため、従来のガソリン車よりもスムーズな走りだった」(朝日)。「2台で合計約60kmを走行したが、燃料電池システムの故障など不具合もなかった」(日経)などと、取材記者の思い思いの印象をレポートしている。

だが、触媒に高価な希少金属を大量に使うことなどから、1億数千万円程度と、価格が桁違いに高くなってしまうことが最大の懸案と、毎日などが指摘。開発担当の本田技術研究所の加美陽三・上席研究員は「調子が悪いと起動しないこともある。そういう点をなくして信頼性や耐久性を高めるのが来年までの課題」と語っている。2003年に予定している実用化にはもうひとつの峠を乗り越える必要があるようだ。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る