中央道のトンネルで携帯電話の使用が可能に---もちろん運転中はダメよ

自動車 社会 社会

日本道路公団(JH)の東京建設局は3日、今までは携帯電話が使えなかった山梨県内にある中央自動車道のトンネル8カ所について、今年度末までにトンネル内まで電波が届くようにするという、対策工事を実施する方針を明らかにした。

中央自動車道の山梨県部分については、山間地を通り抜けるためにトンネルが数多く存在する。ここ数年、利用者からJHに対して「トンネルに入ると携帯電話での通話が不可能になる」というクレームを寄せられるケースが多くなった。運転中の携帯電話使用は道路交通法によって禁止されているが、同乗者が使うという場合には問題がない。また、事故を起こした際に迅速な通報を行えるようにするためには、携帯電話というインフラをフルに活用するメリットを考慮すべきだという指摘もあり、今回の工事実施を決めた。

工事は「携帯電話不感地対策工事」と呼ばれるもので、トンネル内に「LCXケーブル」と呼ばれる特殊な加工を施した同軸ケーブルを設置するというもの。トンネル外に基地局となる基地局(増幅器)を取り付け、LCXへ電波を飛ばす。携帯電話はそれによって電波を送受信できる状態となる。送信時には携帯電話が飛ばした電波をLCXが拾い、それを外の基地局へと伝送する仕組み。この工事を終了させるとトンネル内での携帯電話も使用が可能になるという。

すでに笹子トンネルなど、一部の長大トンネルでは対策が終了しているが、今回の工事では短いトンネルにもそれを波及させる。まず上野原インターチェンジ−大月ジャンクション間の8カ所で行われ、年度末までに残る場所でも対策を進めていくという。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る