アメリカではエアバッグ膨張の衝撃で子どもなどが死亡する事故が相次ぎ、エアバッグの膨張速度を遅くする、助手席エアバッグに膨張防止のスイッチを取り付ける、各種センサーにより助手席エアバッグを調節する、など様々な手段が取られてきた。
しかしエアバッグに対するクレーム件数はなおも上昇中で、1990年には200件以下だったクレームが2001年には3000件、また2002年はすでに現時点で800件を超えている。
NHTSA(道路交通安全局)ではすべてのクレームがメカニカルなものではない、とコメントし、2003年から「スマートエアバッグ」が導入導入されればクレーム件数は減少する、との見解を発表している。しかし1990年以来NHTSAは112件のエアバッグ関連のリコールを実施しており、リコールされた車は620万台にのぼっている。